ふじもったです。こんにちは。
先日よりまた、就職支援のPCインストラクターとして新しいクラスを担当しています。
そこでトライしているのが、この「KPTアンケート」を毎日書いてもらうことです。
KPTとは、Keep/Problem/Tryの頭文字をとったもので、続けたいこと、問題があったこと、挑戦したいことについてまとめるという手法です。
KPT(keep, problem, try) - @IT情報マネジメント用語事典
IT系のプロジェクトでよく使われている手法なのですが、これを応用したのがこのKPTアンケート。
僕はこんな用紙を作って書いてもらってます。
これに毎日、全員に、無記名で書いてもらって、(書くことがなければ白紙で)提出してもらっています。
匿名は怖かったが、やってみると有用な意見が。
これを書いてもらう時、初めはかなり怖かったです。
「やめてほしいことに色々とダメ出しされたらどうしよう…」
「そもそも書いてくれなかったらどうしよう」
と。無記名であることも手伝って、より恐怖感は高かったです。
しかし、実際にやってみると思っている以上に具体的な意見が出てくることがわかりました。
具体的には
「プロジェクタの見え方が光の反射でよくない」
「蚊が多いので対策してほしい」
「トイレットペーパーの紙がなくなるので補充してほしい」
などなど。
普通に講義しているだけでは気付きにくい、そして些細なことだと思って言いづらいことでも、紙に書くのであれば伝えられることも多いようです。
無茶な意見が出てくることもある。
もちろん、
「前に立って発表する機会はなくしてほしい」
「遅れてきても遅刻にしないで!」
などという無茶な要望もまれに出てきます。
そんな時、僕は毎朝一番に「こんな意見が出てきました」とホワイトボードやプロジェクタで質問を映し出し、それに対してツッコミを入れつつ何故そうなっているのかについて説明します。
貰った意見は全員で共有・不満を解消
たとえば、『前に立って発表する機会はなくしてほしい』と質問が来たのであれば、こんな風に対応します。
「では、この中で実際に機会をなくしてほしいと思う人はどれぐらいいますか」
(20人中15人ぐらい手を挙げる)
「はい、15人ぐらいは嫌みたいですね。ほとんどの人が嫌だと感じておられるようです。
これはつまり、世の中の人の3/4ぐらいは前に立って話すのが嫌だ、苦手だと感じていると言う事ですね。
考えてみると、これはチャンスなんです。
この小さな教室の中で前に立って話すことに慣れるということは、就職する際でも堂々と話すための練習になります。ここで前に立ち、話すことに慣れておけば必ずあとで役に立つ機会が生まれてきます。」
こうして不満点を共有し、それに対して真摯に対応していく。これを積み重ねていくことで、お互いに気持ちのいい環境で授業をすすめることができるのです。
KPTは個人の振り返りにも
ちなみに、このKPTは毎日の自分の振り返りにも使えます。
続けたいこと、やめたいこと、新しく始めたいことを書いて振り返ることで、自分の新しいステップへとつなげていくこともできそうです。
今日のもったいる!
小さな不満が積み重なると、授業にも差し支えてきます。
小さな不満はできれば早いうちに解消する。これもポイントの1つかもしれません。
0 件のコメント:
コメントを投稿